2013-02-03から1日間の記事一覧

第3番

ワルトシュタインと同じハ長調で、豪壮な曲想が似ているので「小ワルトシュタイン」という人も稀にいるが、当たっている気がする。内容に乏しいという人もいて、特に展開部に工夫が足りないような気もするが、よい曲である。 初期ソナタだが、おそらく月光第…

第14番(月光)第三楽章

嬰ハ短調で黒鍵5つのうち4つを使い、しかも同じ調の(パクリ疑惑もある)幻想即興曲などと違い弾きにくい音形も多いので、とにかく黒鍵でツルツルずっこけ易い曲という感じ。黒鍵滑り止め対策が深刻に必要である。その代わり速いパッセージは弾きやすい調で…

第17番(テンペスト)

第一楽章しか弾いていないが、月光第三楽章よりは技術的には易しい。 悲愴第一楽章とは、同程度かこちらの方がやや難しいか・・・一般に考えられているよりは、技術面では難しくないと思う。技術より表現上の課題が大きい。 第三楽章は有名すぎるのと一本調…

第10番

簡単とよく言われるけど、展開部は難しめ。左右クロスリズムでしかも左手にメロディが来るので、ショパンの幻想即興曲より難しいと思う。 第二主題の三度の連続もなかなか大変。穏やかな響きを出さないといけないのだけど、弾いている方は穏やかどころの気分…

第8番第二楽章

弱い45でメロディを奏で、強い12で伴奏を弾くのが難しい。 特に37小節以降、45ではっきりメロディを弾きながら12で弱く伴奏を弾くバランス。 ○注意 よくある解釈版や名曲集に載ってるのは上段がヘ音だが、原典版では上段がト音で、下段の伴奏も半分は右手で…

第8番第三楽章

中間部のフーガ的部分がやはり難しく覚えにくいが、インベンションなどに慣れていればなんとかなる。 128小節からの右手アルペジオで左手メロディ、134小節からのB再現部の変な保持音などが、個人的には難しい。 98小節以降のスタッカートは、解釈版と原典版…

第8番(悲愴)第一楽章

「ピアノ初心者でも弾き易い名曲」とかCDの解説書によく書かれているけど、そんなに甘いものではないと思う。 ○悲愴第一楽章と月光第三楽章 悲愴は一般に言われているより少し難しい。月光は言われているより少し簡単な気がする。両曲の差は言われているほど…

第5番

部分的に弾いてほったらかしていて、全部は弾いていません。ので部分的な注意しか。 5小節などベートーヴェンの典型的な減七が頻出する。悲愴でも頻出するけど、減七は譜面を見るより指使いで覚えてしまったほうが楽なので、楽譜にdimなど印を付けておくとよ…

第1番

5ページほどでベートーヴェンの本格的なソナタ形式としては易しいので、19,20などのソナチネ以外で初めて弾くには5番と同じくらい向いている、とはよく言われる。 5番とどちらを弾くかだが、5番は悲愴と同じハ短調で、曲想も悲愴と似ているので(小悲愴とも…

楽譜

おおむねウィーン原典版 ASIN:4276401070:image:small ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 (1) 第1番-11番収録 http://www.amazon.co.jp/dp/4276401070/ASIN:4276401089:image:small ベートーヴェンピアノ・ソナタ集 (2) 第12番-23番収録 http://www.amazon.co.…

ベートーヴェンの中級者向けピアノソナタについて

ベートーヴェンの中級者向けピアノソナタについて。 多くの人が書いているけど、あまり書かれていないことや、他の人と違う印象を持ったところなどを中心に。 おおむね第一楽章。悲愴ソナタのみ全楽章、月光ソナタのみ第三楽章。個人的に易しいと感じた順に…