「響け!ユーフォニアム」で、一般人の私にはよくわからなかったこと

響け!ユーフォニアム」で、一般人の私にはよくわからなかったこと、いくつか。
タイミング的には今さらのような気もするけど・・・


○メンバーにオーボエがいるのに、チューニングをオーボエでなくクラリネットが始める理由
Bbで合わせるので、C管のオーボエでは正確な音が出にくい、Bb管のクラリネットならドの指使いがそのままBbになる、ということらしい。


○トランペットの「新世界より」はなぜ変ト長調
変ト長調といえばフラット6個、あまり使われない調で、ましてトランペットでは吹きにくいだろうになぜだろうと気になっていた。猫ふんじゃったの調といえばわかりやすいか。


ドヴォルザークの原曲第2楽章は変ニ長調(bが5つ)。こちらを参照。
http://imslp.org/wiki/Symphony_No.9,_Op.95_%28Dvo%C5%99%C3%A1k,_Anton%C3%ADn%29

→ コーラングレイングリッシュ・ホルン)はオーボエとだいたい同じ運指で、オーボエの完全五度下の音が出る。
そのため楽譜はオーボエの指使いで吹けば正しい音になるように書かれている(移調楽器)。つまりコーラングレの楽譜は完全五度上の変イ長調(b4)で書かれている。
(作曲家も大変ですね)

→ それをそのまま、同じく移調楽器のBbトランペット(一般的なトランペット)で吹くと、全音下がり変ト長調(b6)になる。


Bb管の楽器で変ニ長調の原調通り演奏するには、変ホ長調(b3個)にすればよいよう。


○チューナーになぜチューニングマイクを付けないのか
大勢で合奏するところでチューニングする場合、他の人の音を拾ってしまいチューニングが難しい。そこで最近は振動を直接拾うチューニングマイクというクリップ状の付属品がある。
asin:B0095FDZ6M:image asin:B00CQI0ITW:image
http://www.amazon.co.jp/dp/B00CQI0ITW/

(クリップ型のチューナーというのもあり、ギターなどを弾く人はこれをつけっぱなしで演奏することも多い。ただしメトロノームが付いていないのが難点)
なぜか使われていない。取材不足なのだろうか。
あの京アニでも取材不足のことはあるのだなとむしろ感心してしまった。
ちなみにこのチューナーはコルグが作っていてロゴだけヤマハにしていて、コルグも全く同じものを出している。旧モデルと中身は変わらないように見える。


○チューバの野外用の代用楽器がスーザフォンという楽器らしい
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3
野球の応援とかで使われているあの白い楽器なんだろう、とは昔から思っていたのだけど、そのあたりの説明がなく一般人にはよくわからなかった。
重さはあまり変わらないみたいだけど、肩にかけるためチューバを手に持つより楽ということのようだ。
樹脂製が多く使われているけど本格的な真鍮製もあるよう。


吹奏楽の世界では「移動ド」らしい
Bb管でドと言ったらBbのことで、Aと言ったら442(440)Hzのあの一般的なラ(Bb管のシ)の事になるらしい。
移調楽器が多いと移動ドの方が合理的なのだろうけど、一般人にはわかりづらい・・・


吹奏楽経験者ではないので間違っているかもしれませんが・・・