スワンa(D-101a)について


実家に置いてあるスワンa(D-101a)の写真を撮ってきました(2006/1)。

1988-9年頃に製作。経年変化か、コーンがだいぶ変色していました。
鳴らしてみましたが、音質上も特に問題なく鳴りました。

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長岡鉄男 最新スピーカークラフト〈1〉スワンaとその仲間』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4276240328/
を参考にしました。


スーパースワンは当時まだ設計されていなかったのですが(1992年発表のようです)、スーパースワンもスワンaと基本構造は変わりません(細かい補強が付いたりの違いくらい)。おそらく音質もほとんど変わらないでしょう。
スワンaは板取りが一本につき一枚、二枚同一なので、無駄がなく製作しやすいし、安上がりです。「スーパースワン」は板を二枚半使用するので、板代、カット代が高くつきます。
デザインもスッキリしていて、組み立ても若干楽なので、個人的にはスーパースワンよりスワンaの制作をお勧めします。
ただまあ、これを作る人は「究極のスピーカー」を求めている人が多いので、やはりどうしてもスーパースワンに惹かれてしまうのかもしれません。


シナ合板で製作。
ユニットは当時スワンaの標準ユニットとされていた、フォステックスのFE106Σを使用。ユニットには保護網を付けてます。
ケーブルは直ハンダ付け、後ろの穴から引き出しています。見ての通り安物を使用。

写真ではわかりませんが、塗装が苦手なので、あまり良くない仕上がりになっています。
(いっそ塗らない方が良かった・・・)
板付けはかなり正確で、ミリ単位のズレもほとんどありません。
釘はきっちり打つべき場所に打ってますが、別に必要なかったかも。

丸穴・角穴開けをDIYにやってもらえなかったので、ノコを引いて手作業で開けました。ドリルと糸ノコを兼ねたようなのを使ったのですが、相当しんどかったです。
完成まで一週間くらい、学校から帰ってからトンカントンカンやってました。懐かしいですなあ。


フラミンゴと同様、中央の重り穴は開けてません(手作業でめんどかったからです)。
しかも天板を接着しているので、完全なデッドスペースになってます。
(この辺ちょっと失敗した・・・大勢に影響はないと思いますが。今からでも、糸ノコで開けようと思えば不可能ではないです)

まあこういった反省を、フラミンゴに反映しているわけです。


○音
聴いていて「騒音大丈夫かな」と感じるほどの、ものすごい重低音が出ます。
しかしこのスピーカーの性能を充分に発揮するには、かなり大きなスペースを必要とします。オーディオ以外に何も置かない専用部屋でも6畳以上、生活部屋なら8-10畳は必要でしょうか。
また大音量を出さないといけないので、普段使い向きではないと思います。10センチユニットなので、高音の輝かしさもやや欠けます。かといってツイーターなどを付けるとネットワークが生じ、直付けのクリアさが失われます。
また床面積がかなり広いので、見かけより場所を取るのが問題です。


スワンaはその後ある方に差し上げ、現在は持っていません。