2012-10-22から1日間の記事一覧

ロンドソナタ形式

ABACABAのBがソナタ形式の第二主題のように扱われる。モーツァルト333(13)、ベートーヴェン悲愴三楽章などが典型的。 一度目のBは属調か短調なら平行調で、ソナタ形式の提示部のよう、2度目は主調、短調なら同主長調で、再現部のような調になっている。 ソナ…

コーダ

これもまあ聴けばわかる。カデンツァ的部分は主和音の第2転回形(属音ルート。四六の和音。ハ長調ならC/G、ソドミ)をジャーンと鳴らした後、技巧的な部分、G7→Cとなる。

★再現部の第2主題★

ここが読譜上の一番のポイント。提示部で属調だったのが主調に戻る。第1主題と第2主題の緊張が解かれる場所である。短調の場合は提示部は平行調だったのが再現部では同主長調、その後じきに同主短調に転調してそのまま終止部へ、というのが基本。ベートーヴ…

再現部冒頭

も、すぐわかる。通常は主調。 下属調のモーツァルト545(16)は、かなり異例。典型的なソナタ形式として知られるこの曲が異例なので、説明が紛らわしいのである。 記号は特にないので目印をつける。

展開部

リピート記号の後なのですぐわかる。リピート記号がない曲だとややわかりにくい。 ベートーヴェンの場合、属音の固執低音がデロデロ響いた後に満を持して再現部、というパターンが多い。ドミナント→トニック(ハ長調ならG7→C ドミナントモーション)という形…

第2主題前の移行部(推移部)から第2主題

見つけにくい。第2主題は聴けばすぐわかるが、譜面上は見分けにくい。 移行部は第2主題の調に変わる境目前後の部分。ある曲もあるし、ない曲もある。モーツァルトは330(10)、545(16)などはないが、333(13)、457(14)など、ある曲もある。後期で大規模な曲には…

第1主題

序奏がなければ冒頭なのですぐわかる。序奏もまあ、見ればわかる。

ソナタ形式かどうかの区別

第1楽章は通常ソナタ形式。例外は有名だから解説などで特記されている。 モーツァルト11トルコ行進曲付き、ベートーヴェン12葬送、13幻想などはソナタ形式楽章を一つも含まない。14月光は第三楽章のみがソナタ形式。 終楽章はロンド形式の事が多いが、ソナタ…

ソナタ形式

Wikipediaにも詳しいけど、 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%8A%E3%82%BF%E5%BD%A2%E5%BC%8F 読譜、演奏上で特に注意する点をまとめる。 書いていたら全然入門者向けではなくなってしまったので、飛ばしてもいいです。すみません。ハイドンの…