ロンドソナタ形式

ABACABAのBがソナタ形式の第二主題のように扱われる。モーツァルト333(13)、ベートーヴェン悲愴三楽章などが典型的。
一度目のBは属調短調なら平行調で、ソナタ形式の提示部のよう、2度目は主調、短調なら同主長調で、再現部のような調になっている。
ソナタ形式との違いは、まずはCがあるかどうか。悲愴はCにそれまでと違うパターンの曲想を持ってきているので、典型的なロンドソナタ形式
その点モーツァルト333(13)はCでそれまでの主題を展開しているので、ソナタ形式の展開部のようにも聴こえ、独創的。
しかしCの前のAの繰り返しはソナタ形式にはないので、ロンドソナタ形式とするのが定説。しかし最後のAの繰り返しはコーダと判別がつかないし、個人的には限りなくソナタ形式に近いと思う。


そうするとソナタ形式とロンドソナタ形式の違いは、Cの前のAの繰り返しがあるかどうか、なのかな・・・?
CDの解説などでは、リピート記号のない終楽章は機械的にロンドに分類しているような気もする。


☆ピアノ関係の記事一覧
中途でほったらかしている記事もあるが・・・
ベートーヴェンの中級者向けピアノソナタについて
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20130203
ソナタ形式のアナリーゼ(楽曲分析)
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121022
大人レスナーへのピアノ入門法私案 その2 薬指の動かし方など
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121015
大人がピアノを練習するということ
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121003
大人レスナーへのピアノ入門法私案 その1
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121002
バッハ「インヴェンションとシンフォニア」の練習の進め方について
http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20120929