世田谷文学館岡崎京子展に行ってきた。
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
岡崎作品は、もうかれこれ10年くらい読んでいなかったが、昔買った単行本は取ってある。
入場料800円は高かったけど、膨大な数の原画や未発表画、雑誌記事などに見入ってしまった。

物販コーナーでリバーズ・エッジのクリアファイルを買ってしまった。目録は評論も多く出ているし、買わなかった。


単行本も今手に入るものはほとんど並んでいたけど、みんな新装版ばかりになっているのに時代の流れを感じた。
そういえばリバーズ・エッジの新装版が出た時も、装丁も紙も悪いとずいぶん不評だった記憶がある。まあ実際『pink』や『リバーズ・エッジ』は

ASIN:4838701071:image:small ASIN:480024238X:image:small
http://www.amazon.co.jp/dp/4838701071/
http://www.amazon.co.jp/dp/4796608257/
初版の装丁以外ちょっと考えられない。けど、当時の出版社がなくなったり、漫画部門をやめてしまったり、もはやそれどころではないらしい。
というか検索して気がついたが、『リバーズ・エッジ』絶版で古書価がとんでもないことになっている(ヤフオクならそれほどでもない)。宝島社どうかしたのかな。
(2015/6後記 復刻版が発売されました。 http://www.amazon.co.jp/dp/480024238X/


一方でレアだった『バージン』の白夜書房
https://www.amazon.co.jp/dp/4938256908/
が1円で売られている。注文してしまった。


事故前に出された単行本『チワワちゃん』までのうち、現在もそのままで版を重ねているのは、
ASIN:4396761368:image:small
http://www.amazon.co.jp/dp/4396761368
『私は貴兄(あなた)のオモチャなの』
だけとなってしまったよう。これだけが昔のまま並んでいるのにちょっとホッとした。後期の作品なのに1995年刊行からもう20年、数十刷を重ねている。
来年は事故から20年になる。
岡崎京子の作品には携帯電話やインターネットが出てこない。阪神大震災やオウムの影響はないとはいえない。