音楽は「先にやったもの勝ち」

後に生まれた人は先人と同じ音楽を作っても「真似」と言われるだけなので、独自の音楽を作らなければならない。
モーツァルトは天才かもしれないけど、彼と同じ音楽を作るのは、不可能というほど難しくはないだろう。しかしそれでは「モーツァルトの真似じゃん」と言われるだけで、真似であればパクリではなく本物を聴けばいいのだから意味がない。
モーツァルトの真似が出来ないというのは、実はそういう意味である。


では色々と先人がやっていないことを試せばいいという人もいるだろうけど、それもなかなかそうは行かない。ベートーヴェンの真似でない音楽が作れない・・・とシューマンブラームスは死ぬほど悩んだのである。
まあなんというか、バロック・古典期の作曲家は、いい時代にいい曲を創れてよかったねということである。本人たちの人生が幸せだったかどうかはともかく。


なぜ独自の音楽が作れないのか。
一つは音符の並べ方や和声進行に確率論的限界があるという、例の問題。このことに気づいて自殺した作曲家がいたとかいないとかいうけど。
もう一つは聴衆の保守性である。