大人のメリット・デメリット

メリット
○楽譜が読める。
義務教育の音楽をちゃんと聞いていれば、基本的な楽譜の読み方はわかる。真面目に聞いていなくても思い出すのはそんなに困難ではない。
ピアノの初歩の学習の半分は楽譜を読むことだから、これは大きく有利。技術的練習を主に進めて行けばいい。幼少の練習は音感、譜読みなど技術以外の練習の方が多い。


音楽理論がわかる。わからなければ本を買って勉強すればすむ。

○多くの曲や演奏を聴いた経験がある。クラシックに限らず、ジャズなども。

○大人向けの本が読める。子供向けに噛みくだいた本で遠回りに勉強する必要がない。


○経済的にある程度自由がある。
これは人によるだろうけど、勤め人なら3000円以上の楽譜や音楽書でも、ホイホイ惜しまずに買える。クラシックのCDも近頃は輸入盤が安いのでいくらでも。
本で読んでわかることは惜しまず本を買って学ぶべし。月謝を考えれば安いもの。
もっとも最近は2万円台でそれなりに本格的なタッチの電子ピアノが買えたり、
http://www.amazon.co.jp/dp/B004M92J0O/
ピアノはブルジョワの趣味と言われていたのはもう歴史時代の話である。


○手が成長している、オクターブが届く
子供の練習ではだいぶ後の段階でやっとオクターブ練習となるが、大人ははじめから練習できる。
多くの教材(バイエル、ブルグミュラーツェルニー30番等)でオクターブが登場しないのは、子供の手が小さいからなので、大人はそれらの教材を使うにしても、平行してはじめからオクターブ練習にとりかかったほうがよい。


デメリット
○練習時間がない。
特に昼間の時間がないのが問題。夜は案外時間がある。そこで電子ピアノの登場となる。やはり近年大人のピアノ熱が高まったのは電子ピアノの影響が大きい。しかしあくまで電子は代用品、昼間に生ピアノを弾ければそれに越したことはない。
とはいえ子供も学校や他の習い事もあり、案外忙しい。ピアノだけやっているわけにはいかない。


○場所がない。
これも年齢、経済状態により異なるが、生ピアノを置けない住環境の人は大人に多い。


絶対音感
これは伝説のような気がする。身についていたから役に立つとも思えない。
相対音感の方が重要。こちらは大人でも訓練すれば身に付く。