富士山頂郵便局消印のハガキ


富士山頂郵便局から投函した葉書。
切手は国際文通週間1965年の「御坂富士」、同じく65年「富士山レーダー完成記念」、1974年の国際文通週間の雪村「松鷹図」。


一富士二鷹三茄子」をやってみたかったのだけど、鷹の切手というのが意外に少なくて苦労した。現行1000円普通切手が鷹の絵柄だが、千円などとても使っていられないので、国際文通週間の雪村「松鷹図」にした。100円くらいで手に入った。他のはもともと持っていた余り。
(鷹の日本切手を他にご存知の方がいれば、コメント欄で教えていただけると幸いです)
で、ナスビはどうしたかというと、この葉書自体がナスの柄の絵葉書、というわけである。さすがにナスの日本切手は発見できなかった。


【注意】 
各種報道にもあるけど、浅間大社の隣にあった郵便局が、今年から3年間、工事のためだいぶ離れた御殿場口頂上に移動している。
私も、地図では神社の隣でそれっぽい建物なのに閉まっていて変だな・・・と思いあちこち探し、山小屋の人に聞いて御殿場口とやっとわかった。プレハブのような建物になっている。今までの石垣を組んだような写真のイメージで探すと間違えるかもしれない。

                                                                                      • -

【2014/7補記】
郵便や切手に詳しくない人に一応解説しておくと・・・
郵便局前にポストがあり、開設期間中は24時間投函できる。投函した郵便物には上の風景印(記念印)が押される。
風景印というのは各地の名所の郵便局などに限り押される消印で、ただのスタンプではなく郵便局の正式な消印で、当然、局名、日付が入っていて、切手やハガキの印面にしか押してもらえない(ハガキの料金以上、今だと52円につき1つだけ押してもらえる)。


風景印は基本的に、その郵便局に行かないと押してもらえない。一般的な風景印には「郵頼」と言って郵送して押してもらい返送してもらうサービスがある。もちろん往復の郵送のための切手は、消印を押してもらう切手とは別に貼る。
しかし富士山頂印はそれもないので、この風景印をもらうには山頂ポストに自分で投函するか、山頂郵便局で押してもらうしかない。
山小屋の人に頼むのは・・・山頂の山小屋なら、泊まり客なら有料でサービスするという話もあるが、不明。山頂以外の山小屋では基本的に不可。
五合目などにも風景印があるが、山頂とは違う印。


局内には他にも何種類かの消印があり、マニアな人で全てほしい人は窓口が開いている時に直接依頼しないともらえないが、一番きれいなのは上のなので普通の人は投函すれば問題ないと思う。
世界遺産」スタンプなどもあるらしいけど、それらは正式な消印ではないので、郵便趣味的には特に価値のあるものではない。山頂局消印ももらっておくことをおすすめする。


山頂は住所を書いたり切手を貼ったりするには相当厳しい環境なので、家であらかじめ用意しておいて、山頂での感想をちょっと加えたりして出すのが一般的。2013に行った時の山頂は、台風並みの暴風が吹いていて大変だった(秒速30メートル以上? 火口に落ちて死ぬかと本気で思った)。

                                                                                      • -


7/13-14に須走口から登る。実はこれで五度目である。世界遺産で今後規制されるのかもしれないので、今回が登り納めという感じ。
いずれも須走口からで、吉田口はじめ他のルートは登ったことがない。吉田口とは八合目で合流するから、下の惨状は大体想像がつく。
少なくとも関東の人は須走口一択でいいと思う。東海の人は富士宮口がアクセスがよいかもしれないが。
300mほど余計に登るため、御殿場口に次いできついとも言われるが、下りは楽だし人は少ないし自然も豊か。交通も小田急から新松田で御殿場線乗換で案外便利である。小田急新宿から「あさぎり」という直通特急もある。
吉田口などは論外だし、他のルートは考えなくてもいいくらい。まあ体力がある人は御殿場口も挑戦してみてもいいかもしれないが。
そのくらい須走口は素晴らしい。個人的には亜高山帯針葉樹林が好きなので、なおさらである。


最初に登ったのは2006年なのだけど、かなり登山者が増えた気がする。昔の須走口はたまに追い越す人を見かけるというくらい登山者が少なく、夜登ると心細くなるくらいだったのだけど、今年は連休のせいもあるのか、世界遺産効果か、須走口でさえかなりひっきりなしに人が通る。おかげで迷う心配はないけど、以前のように「ああまたあなたですか」と顔見知りになったりということはなくなってしまった。寂しいものだ。


いわゆる弾丸登山で申し訳ないのだけど、初日に昼まで寝ていたので個人的には徹夜してもさほどこたえない。山小屋でもギュウギュウ詰めで1時起きではろくに休めないだろうから、どっちもどっちという気がする。
よく深呼吸、腹式呼吸をして、薄い空気に慣れること、急がずゆっくり登ることが大事。初日寝不足や、まして仕事の後に登ったりするのは絶対にやめた方がよい。
できれば七合目の太陽館あたりで泊まるのがよい。吉田口の人が泊まれないので案外空きがあるようだ。


世界遺産による入山規制とか登山料とかの話が喧しい。しかしその前に、団体ツアーを禁止しろと言いたい。
八合目を過ぎると吉田口の凄まじい登山者の群れに合流するが、そのほとんどがツアー客である。今やツアーでないと山小屋の予約もままならないらしい。
チカチカ光る誘導灯を持ったガイドが我が物顔で登山者を仕切り、何十人もの人がダラダラと金魚の糞のようについて行く。二列で歩けるところも一列になってしまっていたりもする。個人登山者はいい迷惑である。いわゆる山頂付近の渋滞はツアーの団体のせいではないか。


挙句の果てに渋滞でご来光に間に合わないからと、下山道のブルドーザー道を登り出す団体も出始める。まあ夜明け前なら人がほとんどいないし、ブル道を上っても見逃すけど、あくまで下り専用路である。そこを夜明け後、下山者が殺到する時間帯に我が物顔で登っていて、下山者がスムーズに降りられない事態にもなっている。山は登りが優先って、それは普通の道の話で、下山道を夜明け過ぎに登るんじゃないって・・・


大手旅行代理店も企画しているからか、山小屋にとって団体さんは美味しいお客だからか、マスコミでは入山料の話ばかりで、ツアー規制の話は全く取り上げられないような気がする。
何だか利権の臭いがする。富士山の吉田口の山小屋って儲かるんだろうなあ・・・


2014/8後記 傍線引用者
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20140809/3685611.html

富士山で落石 女性大けが
08月09日 20時43分

9日、富士山の9合目付近で落石があり、登山をしていた28歳の女性が頭の骨を折る大けがをしました。
9日午前3時すぎ、富士山の9合目付近で斜面から、直径20センチほどの石が数個落ちてきて、登山をしていた仙台市の会社員、川崎加奈さん(28)に当たりました。
警察などによりますと川崎さんは頭の骨を折る大けがをして、5合目から救急車で甲府市の病院に運ばれ、手当てを受けているということです。
川崎さんは、8日夜11時すぎに、30人ほどのツアー客と共に山梨県側の山小屋を出発し、混雑していた登山道を避けて下山用に使われている別の道を登っていた時に事故に遭ったということで、警察が当時の状況について、詳しく調べています。