楽譜の読み

ヘ音はト音より線が一本下にずれていると覚えればよい。
ト音で一番下のド(真ん中のド)のところは、ヘ音では低いミである。
ト音で高いドのところは、ヘ音ではミ。
最終的には補助線3本くらいのところまでは、ひと目で何の音かわかるようにする必要があるが、はじめのうちはヘ音は真ん中のドから数えて何、という調子でよい。カタカナを振っても別に恥ずかしいことではない。
ト音とヘ音の間の補助線が読み取りにくい。上に伸びてればヘ音、下に伸びてればト音だけど、これで三本くらい伸びていると頭が痛くなる。


バイエルとか入門レベルの練習のうち、半分くらいは楽譜を読む練習。
ピアノという楽器の初歩は、楽譜が二段で和音を弾くので、楽譜の読みにとりわけ時間を割くのが特徴。
他の楽器だと、構え方とか息の吹き方とか弦の弾き方・押さえ方、チューニング、楽器の組み立て方、弦の換え方とかに時間を割くが、ピアノは基本的な姿勢、指の動きが問題なければ誰でも弾けるし、チューニング、メンテナンスは調律師の仕事である。
楽譜がだいたい読める大人は、バイエルレベルの半分以上はできていると言える。


ピアノは楽譜が広大だから大変ではあるけど、ピアノの楽譜は読みにくいかというとそうでもない。
他の楽器ならドならどのポジションか指使いか、異弦同音など複数あればどれを選ぶべきか、などを一つ一つ考える必要があるが、ピアノは一目見ればわかる。


余談だけどギター弾きに楽譜が読めない人が多いのは、別に無教養だからではなく、楽器の構造上ある程度しようがない気がする。
和声楽器だから複数の音、最大で6個も弾かなければならないのに、それぞれの音が何弦の何フレットかを瞬時に判断しなければならない。しかも異弦同音も多い。
3個の串団子など、ピアノに慣れれば瞬時に弾けるが、ギターの人は3個でも随分大変なのである。
タブ譜は実はルネサンス時代からあり、五線譜と同じくらいの歴史があったりする。