クドリャフカの順番

クドリャフカの順番 (角川文庫)
クドリャフカの順番 (角川文庫)/米澤穂信
http://www.amazon.co.jp/dp/4044271038/
当ページはステマじゃないので、念のため素のURLも載せることにします。
結構面白かった。北村薫の劣化版は言いすぎたと反省。
作中のキーアイテムを姉から偶然もらう、という展開は、やはり大いに難ありだけど、致命的というほどではない。
ああそう、やっぱりかき揚げの材料に卵はなかったですね。
千反田も地の文では色々考えているんだなあ。
原作では二日目のコスプレは「エスパー魔美」だったけど、アニメでは「ひみつのアッコちゃん」になっていた。
まあいずれのコスプレも明記はされていなくて、ベレー帽でハート型のブローチで梅仁丹を飛ばすとかしか書かれていないのだけど。
いやしかし「鳥を見ると縮む刑事」というだけで三日目を「七色いんこ」と見破るのは、なかなか大変でしょう。まあ今なら検索すればいいのか。


コスプレをアニメで描くにも著作権があるんですなあ(エンドテロップ)。藤子プロの許可が降りなかったのだろうか。藤子プロはいろいろ良くない噂も聞くけどなあ・・・故人には関係ないことなのだけど。
アカペラ部から盗まれたのはアクエリアスだったのがアップルジュースに変わっている。これも商標の問題か。


ネットの評判でも「アマデウス」に触れてる人が結構多かったけど、実のところ努力しない天才って本当にいるのか、正直疑問である。
モーツァルトだって実は影では相当努力していたようだし、「僕ぐらい努力すればみんな大作曲家になれる」と手紙で書いている。
映画の「モーツァルトは下書きを全然しない」というのは間違いで、単に今日までモーツァルトの下書きがあまり残っていないというだけのことで、下書きは少ないながらも発見されている。


所詮天才も、努力しなければただの人ではないかと思う。やる気がなければ、やはり同人誌で終わる天才でしかないだろう。
いくら努力しても報われない人の無念さには胸が痛むけど・・・
まああと、努力を努力と感じないのも才能、というのもよく言われるところ。

アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]
http://www.amazon.co.jp/dp/B003GQSYIA/
アマデウスのブルーレイを数ヶ月前に買ったけど、やっぱ面白かった。1500円くらいで買える時もある。
しかし、ここでは値段についても自由に書けて、よいなあ(笑)。