石黒飴とかキッチン南海とか

荏原中延の「中延スキップロード」は、10年くらい前までは昭和40年代そのままというような古色蒼然とした商店街でかなり気に入っていたのだけど、近年ずいぶん建て替えが進んでいる。
この商店街に「菓子工房石黒」という店がある。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13008364/
ケーキ屋さんでなかなかおいしいケーキを作っている。
ここで石黒飴という昔風の飴を作っており、ミックスの飴をずいぶん前からよく買っていた。


先日、北千住をブラブラしていたら、「石黒の飴」という古びた飴屋さんを見かけた。
しかもここの飴が荏原中延の飴とよく似ていて、偶然なのかな、と思い検索してみたら、東京各地に同じく石黒飴を名乗る店がかなりあるらしい。そういえば中延の飴の袋にも「東京名物」と書かれていた。
東京だけでなく、市川、川口など、千葉、埼玉にもあるようだ。


http://blogs.yahoo.co.jp/julywind727/31099949.html
こちらによると、もともと北千住の店が発祥で、ここで修行した方が各地で店を出したらしい。
吉祥寺など、閉めてしまった店も多いようだ。
相変わらず飴を売り続けている店もあり、中延のように、跡継ぎの方がケーキ修行をして本格的なケーキ屋になり、飴も相変わらず売っている、という店もあるようだ。


そういう「ゆるい暖簾分け」みたいな店がどうも気になる。
緑の看板の定食屋さんの「キッチン南海」なども、神保町の店が有名で、雑誌の神田古本特集号などでは必ずといっていてほど紹介されているのだけど、実際には東京各所にあり、あちこちでよく見かける。

しかもチェーンというわけでもないようで、有名な神保町の店の方が郊外の高円寺の店より安かったりする。
おや、各地の「キッチン南海」めぐりをしている人がいるのか。
http://blog.livedoor.jp/musashinonikki/archives/cat_50003446.html


蕎麦屋の藪や砂場、更科なども、どうもよくわからない。
それから東池袋大勝軒が閉店して以来、至る所に「大勝軒」が出来ているのも気になる。これらはどうも安易な模倣店も多いような気がする。本店で修行された弟子さんの店も少しはあるようだけど。
大勝軒東池袋が元は中野で修行されていて、今の中野と「東池袋系」は別物になっていて、また永福町系も全然別物で、ややこしいのだが。