キャバクラとかで、いきなり怒って帰りだす金持ちのオッサン。

nenemuu2007-07-24



ドラマとかでよく見かける。
キャバクラというのにはほとんど行ったことがないのでわからないけど、
現実にこんな人は、そんなにたびたびいるのだろうか。


何か女の子にセクハラを断られたとか、わがままを聞いてくれないとかいう理由で、
いきなり怒って「帰る!!」
というのが典型的なパターンだけど、普通の人は内心ガッカリしながらもあんまり表には出さず、
金払った制限時間になったらさりげなく帰るのではないか。
金がもったいないし、なんだかんだ言いながらまた来るかもしれないから、あまり気まずい状態にしない方がいい、と酔っ払っていても判断するのが普通だろう。


エキストラの客役がいきなり「帰る!!」

場はシラーっとなる。

主人公の相手をしている女の子に「どうしちゃったんだろうね?」と訊く。

「実はこのお店にはこういう事情があって・・・」


・・・とまあこんなパターンで、語りを引き出すのに都合がいいわけで、作劇法として使いやすいのだろう。
このお店ではカクテルを出さないとか、「♪キラキラはカラカラが駄目」とか(笑)。
ある、「閉じた世界」で暗黙の了解とされている状況を、「外の人」に説明的でなく説明する技法というのは、ストーリーテリングでは結構重宝されるんだよね。
アパートの隣にいる、頭にカールを巻いたオバサンが、「うるさいわねえ! お隣さんは×××で・・・」などと、夜逃げした隣人のことを刑事に親切に語りだしたりする、あれである(笑)。
ちょっと違うか。


しかしあんまりにもありがち過ぎる展開ではないのか。
「カールを巻いたオバサン」はあまりに陳腐で使い古されているけど、最近の定番では「いきなり帰る客」ではないかと思う。


ちなみにドラマや映画の世界のアパート住人(カールのオバサン含む)は、必ず二階に住んでいる、というのもよく知られたところ。
二階だと階段でのもみ合いの場面を作れるが(「タケシのバカっ、私出て行く!」みたいな)、一階では絵にならないから。