本

『トラウマの国／高橋秀実　新潮社　2005/02』
相変わらず地味な活動している高橋氏が新刊を出したようだ。先月刊行のようだけど、今日書店で見て気が付いた。『からくり民主主義』と同様、あちこちに書いたルポルタージュを集めたもの。世間で話題になっていることを、他の人とは違いやや斜めの方角から分析したり、事件の現場に行って、マスコミにあまり語らない地元の人の本音を聞き取ったり。
そういう視点はけっこうシニカルで、『平成兵法心持。』の文庫版解説を書いてる斎藤美奈子も『からくり民主主義』については評価できないと書いてるくらいなんだけど、ワタシ的には面白いと思う。